春輔師 の すててこ踊り
ただいま 池袋演芸場 の 昼の部 に 出演中
高座 を 終えて 楽屋に 戻ると
小菊姉さん の 隣に 八光亭春輔師 が 座っていた
その前 には 雲助師 後は 前座の ございます〔これ芸名です〕
春輔師 は 前座名 が 林家あとむ から 照蔵 に 改名して
現在 春輔 と なった 先輩
ちょうど 昨日の夜 読んでいた 本が
「正蔵一代」 八代目 林家正蔵 書
僕が 前座の 頃に アサヒグラフ だかに
正蔵師 と 当時 の 照蔵兄さん が
仲良く 銭湯の 湯船に 浸かってる写真 を 見た覚えがある
師匠 と お風呂 なんて いいなぁ と 思ったものでした
その 本の中 に 「 噺家 の 踊り は すててこ だけで いいんだ 」
と 書いてあったのだ
噺家 に なって すててこ踊り は 聞いたことが あったけど
考えてみると 高座で 踊っている人 は 観たことが 無いのだ
僕が 観た事が ないぐらいだから
今の 前座 や 若手真打 なども 観たことは ないだろう
これは 聞いてみなくては と 正蔵師 の 本の話から
本題の すててこ踊り の 話 を してみた
別名 じゃがじゃが踊り とも 言うらしい
三味線が じゃがじゃが と 忙しく鳴るからだそうである
春輔師 は 嫌々そうでいて 実は 楽しそうに 教えてくれた
「唄はどんな感じなんですか?」
「唄はねぇ ♪ 向う横丁 の おせん の 茶屋に……」
と 唄いはじめて ニヤリ と 笑った
「教えてくださいよ」
「駄目駄目、教える程の踊りじゃないんだから」
「でも、いまほとんど 踊る人が居ないんですよね。兄さんだけじゃないですか?」
「あと一人 正雀が 踊るんじゃないの?」
「じゃぁ 高座終わりに 一踊り!」
「よせよ 今日は 踊らないよ」
「じゃぁ いずれ 教えてくださいね」 と 帰りかかる と
雲助師 が 「あんちゃん が 帰ると 踊るかもねぇ」
「えー! 」
なんてんで 楽屋 を 後に しましたけど
やっぱり 心残りですねぇ
明日 楽屋 で ネタ帳 を 見るのが 楽しみ 楽しみ
いつか 絶対 『すててこ』 を 習ってみせるぞ!
話に きいたところ ちょっぴりエッチ な 踊りだと 聞いて
よけいに 習いたくなりましたねぇ
エッチな 踊りなら 僕の 『ガイコツかっぽれ』 も 相当ですから
by hayashiyashinpei | 2013-05-18 19:53 | 落語・寄席・噺家